2019年05月10日

いちご栽培におけるリモニカスカブリダニの利用

一昨年より、いちごでのアザミウマ対策にリモニカスカブリダニの放飼試験の調査を手伝ってました。
10月末にリモニカスカブリダニ製剤「リモニカ」を2本=25,000頭/10aを放飼。
それから、約2週間おきに各区100株/10aの1複葉(中位葉)と花に寄生するスリップス類とリモニカスカブリダニの頭数を数えました。
併せて、チリカブリダニ「スパイデックス」とミヤコカブリダニ「スパイカルEX」あるいは「スパイカルプラス」の効果確認も行いました。

で、本日、2シーズンに渡る調査がめでたく終了。
詳細な成績発表は、試験主体である農林事務所さんが全国農業システム化研究会にて行いますので、拙ブログでは簡単に。

「リモニカ」、効果高いです。
本試験では(ココ重要)、リモニカを放飼後、スリップス対象に化学農薬の散布なく4月下旬まで発生を抑えることが出来ました。
4月中旬から花へのスリップス類の寄生が増え始めゴールデンウィーク前後に花びらの汚れが増えてきましたので、リモニカスカブリダニに影響の少ない農薬の散布で対応してもらいました。2シーズンとも同じような状況でしたので、リモニカスカブリダニの秋放飼で、スリップス防除はかなりの省力化になるでしょう。
他の圃場(こちらは試験ではない)でも同じような推移ですので、「効果あり」と言い切れます。
ただし、手放しでOKではないですよ。
放飼前には、ハダニ対策同様に化学農薬の散布を行い「ゼロ放飼」が必要です。
また、春の放飼では、あまり評判がよろしくないようですね。

圃場を提供頂いた農家さんからは、
「こりゃ楽だ。」
「スリップスだけじゃなく、コナジラミも出なくなっていいね。」
とコメントを頂きました。
他にもコメントを頂いてますが、大人の事情で割愛。
登録外の害虫に対するコメントなので書けないです。

今回の試験では、ハウスまわりの防草シートと赤色防虫ネット「サンサンネットe-レッド」「サンサンネットクロスレッド」も使用しております。
春季の飛び込みも少なくするって事が重要ですね。

4月下旬以降の発生を抑えることについては、
この圃場では、「スリップス対象に化学農薬の散布を行っていない」のが一因と考えられます。
3月下旬〜4月上旬に、殺菌剤の散布時に併せてリモニカスカブリダニに影響の無い薬剤を散布すれば、いいのではないかと思います。
担当された農家さんは、「3月上旬くらいにリモニカを追加放飼しようかな?」とおっしゃってましたが、コスト的にいいのかな?
ま、それほど気に入って戴けてるって事ですけどね。

リモニカの試験については、新しい圃場で継続していきます。
その前に、苗床での試験調査です。
posted by Joe夢 at 22:15| 静岡 ☀| Comment(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする