2010年02月20日

パストリア

昨日、懇意にしていただいているJAに行ってまいりました。

メロンのネコブセンチュウ対策に"パストリア水和剤"の利用を検討しているとのお話で、
その商品説明に伺った次第です。

パストリア水和剤とは、(株)ネマテックが開発した,パスツーリア・ペネトランス菌の胞子を成分とする微生物センチュウ防除剤です。現在は、サンケイ化学(株)から販売されています。
パスツーリア菌は、トマトやキュウリの根に寄生するサツマイモネコブセンチュウに取り付いて病死させてくれます。

従来ネコブセンチュウ対策には化学農薬が主に使われておりました。
しかし、土壌くん蒸剤は施用の手間や近隣の一般家庭への配慮から使いにくくなっておりますし、ガス抜きのいらない粒剤タイプの薬剤も効果にムラが生じておりました。
農薬を使わない耕種的防除としては、コブトリソウやマリーゴルド、ギニアグラスなどを栽培してネコブセンチュウの密度を下げる方法がありますが、その対抗植物の栽培中は本来の作物が植えられません。

そこで、白羽の矢が立ったのが"パストリア"です。
パストリア水和剤の特徴や使い方はサンケイ化学のウェブページにありますのでそちらをごらん頂くとして、100%センチュウを殺す薬ではないことを説明してきました。

昆虫でも、微生物でも天敵農薬は対象害虫を全滅させることはありません。
「被害があまりない程度に抑える」と考えていただく必要があります。
弊社社長のブログにもありますが、天敵が活躍しますと、今まで少しでも寄生されると多大な被害につながった害虫が、少しくらい寄生しても問題にならなくなります。
今回のパストリアも同じで、施用してもメロンの根にはセンチュウによる根こぶができますが、
メロンへの被害は大きくならないでしょう。

今回は、JAの営農指導担当と面談したのですが、こちらのJAではイチゴの天敵利用が進んでおりまして、管内の半数以上のイチゴ農家さんが天敵農薬を導入されております。そのうわさは、もちろんメロン農家さんにも届いています。
結局、「パストリアだけでなく他の天敵農薬も試してみたい。」と話は進み、近いうちにメロン農家さんへIPMについてプレゼンをすることになりました。
IPMの考え方は、メロンもイチゴも変わりませんが、天敵農薬の(その地域にあった)具体的な使い方を探っていかなければなりません。農家さんと一緒に勉強させていただくこととなりそうです。

posted by Joe夢 at 15:12| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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