2011年01月12日

クロマルハナバチ ナチュポールブラック

いちごの受粉には、通常はミツバチが使われておりますが、
近年、受粉用購入ミツバチの生産量の減少でマルハナバチが使われることが多くなってきています。

今年のイチゴでも、ミツバチを利用している農家さんが圧倒的に多いのですが、
ここにきてクロマルハナバチ(商品名:ナチュポールブラック)に切り替える方が増えてきました。
「今年のミツバチは潤沢にある」と聞いていたのですが、そうでもなかったのでしょうか?
はたまた、
「ミツバチよりマルハナバチのほうが使いやすい」ということなのでしょうか?
mitubati.JPGこれはセイヨウミツバチ

受粉用マルハナバチというと、トマトに使われてきたセイヨウオオマルハナバチが有名ですが、
そのセイヨウオオマルハナバチ(ヨーロッパ原産種=西洋種)が特定外来生物に指定されて、その利用の難しくなってしまいました。
西洋種を利用するためには、トマト(或いはイチゴ)栽培施設(ビニールハウスなど)の開口部をすべて防虫ネットで被い、マルハナバチが自然界へ逃げないように厳重に管理しなければなりません。防虫ネットが破れたら、速やかに巣箱の出入り口を閉めて、ネットの修繕をすることが必要です。施設の出入り口も2重にして、開放してはいけません。
また、西洋種の巣箱の入出庫数(導入した数と処分した数)を環境省に報告することが義務付けられています。
セイヨウオオマルハナバチは、
「原則としては日本国内で飼養してはいけないが、為すべき事がきちんとされている場合に限って受粉用昆虫として生業の維持の為に特別に許可」
されているのです。

その許可を受けるための煩雑な申請や作業・報告が大変ですので、新たにマルハナバチを利用する方は、日本国産種のクロマルハナバチを利用するようになりました。
「クロマルハナバチ(国産種)の利用なら防虫ネットは必要ない」訳ではありませんが、西洋種の利用と違って法律では規制されておりませんので、逃亡防止への取り組みは緩やかなものでもよくなります。
逆に、西洋種の利用では、巣箱は厳重に管理されなければなりません。

発売当初のナチュポールブラックは、生産量が少なかったためか、巣箱(群)によって活動が活発なものとそうでないものと製品にムラがありました。その為に、「クロマルハナバチは働きが悪い」という噂がたち、「西洋種のほうがいい」という方がいらっしゃいます。
しかし、生産量が増えた今日にはその製品のムラが少なり、西洋種(商品名:ナチュポール・レギュラー)との違いがなくなりました。
他社品には、未だに生産量が少ないがために巣箱(群)によってムラがあるものがあるようです。

NPB100112.JPG
クロマルハナバチのボケた写真です。

イチゴの受粉にクロマルハナバチを利用するにあたり、
管理にミツバチとの違いがありますので、利用当初は扱いにくいと感じられると思いますが、
10a以上のハウスでは「マルハナバチのほうが使いやすい。」とおっしゃる方が増えてきています。

「慣れが必要です。」では片付けたくありませんが、
ナチュポールブラックをご利用されている農家さんは
試行錯誤をされながらも、確実に着果させております。

是非、お試しあれ

posted by Joe夢 at 18:13| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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