2011年12月08日

マルハナバチと天敵

12/5イチゴの受粉に、ナチュポール・ブラック(クロマルハナバチ)をご利用頂いているお客様から、
「イチゴの花が黒くなっちゃったんだけど、、、」とお電話を頂きました。
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マルハナバチの需要に対して、イチゴの花(花粉)の供給が少ないと、マルハナバチが過剰に訪花してイチゴのめしべまでかじられて黒変して、果実が奇形になってしまうことがあります。
それを避けるために、マルハナバチの巣箱の出入り口を閉めて訪花出来ないようにするのですが、閉める時間が長すぎるとイチゴの花の受粉がうまくいかずに奇形になるものですから、どれだけの時間訪花させたらいいのか悩ましいところです。
で、「どれだけ訪花させたらいいの?」と質問されるのですが、はっきり言って判りません。その時の季節、イチゴの樹勢と開花状況、マルハナバチの様子などで変わってきてしまうからです。
それでも、イチゴの花がどんな状況だったら奇形果になってしまうのか判れば安心感が違ってきます。
と、言うわけで写真を撮ってきました。
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上の4枚の写真は、マルハナバチの過剰訪花によって雌しべが黒変してしまった花です。
どの程度の黒変で奇形果になってしまうのでしょうか?
答えは、

スミマセン。まだ判りません。お客様にお願いして、印をつけてきました。1ヵ月後に判明すると思います。
私の予想としては、左側の2枚(上・下)は危ないかな?


次に伺ったのは、
「アフィバンクのアブラムシが増えてこない。」と、連絡を頂いたお客様です。
"アフィバンク"とは、イチゴの害虫"ワタアブラムシ"の天敵(今回はコレマンアブラバチ)を増やすために、イチゴにつかない"ムギクビレアブラムシ"を麦で育ようというものです。畑の中で天敵を増やすために作物に影響のない虫を違う植物で増やすことを"バンカー法"と呼びます。
その、ムギクビレアブラムシが増えないということでした。日当たりの良い暖かいところで育てていただくと"あっ"という間に増えるのですが、今回は高設栽培のベッドの下においてありました。暖かいところなのですが、あまり陽があたりません。
のぞきこんでみますと、
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ムギクビレアブラムシが、"かび"ています。土着のバーティシリウム菌にやられてしまったのでしょう。
日当たりが悪くて暖かい場所においてありましたので、かびやすい環境だったのだと思います。
お客様に、プランター植えのアフィバンクを日当たりの良い場所に移動していただくようお願いしました。


次は、今年初めて天敵を導入していただいたお客様です。
11月初めに天敵類を放飼してあるので、「そろそろ一度訪問を…」ということ、JAの指導担当と伺いました。
いました。いました。ハダニも、天敵も、、、
エサであるナミハダニが発生して、それに伴ってチリカブリダニも増えていました。ハダニの増殖を抑制しきれていなかったために、天敵のチリカブリダニへの影響の少ないスターマイトフロアブルを散布していただいたようで、ナミハダニは死亡個体が多かったです。量のバランスが改善されたので、生き残りのナミハダニをチリカブリダニが食い尽くしてしまうでしょう。

チリカブリダニが、ナミハダニにかぶりついてる決定的瞬間の撮影に成功しました。(^^)/
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この農家さんでは、アブラムシも発生しており、天敵のコレマンアブラバチのマミー(蛹)や成虫を確認できました。
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右の写真、たぶんコレマンの成虫です。

最後の訪問は、12/6に導入予定のお宅です。
害虫の見えないきれいな畑でした。
導入される農家さんは、「害虫がいないのに天敵を入れて餓死してしまわないか?」
「無駄になってしまわないか?」とおっしゃっていましたが、ハダニが見えないときの導入("0"放飼とよんでいます)の必要性を過去の事例とあわせて説明して、納得していただけました。

posted by Joe夢 at 18:50| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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