
大小併せて、10頭くらいの幼虫が出入り口の外に出されていました。
花粉は、マルハナバチ幼虫のエサ(タンパク質)と、(マルハナバチ本来の)巣の材料として働き蜂が集めてきます。
集められた花粉の絶対量が少ないと幼虫が飢えてしまいますので、幼虫を間引きして残りの幼虫を確実に育てようとするのです。

原因と考えられるのは、
1) マルハナバチの働きが悪い。花粉集めをしない。
2) ナスの花粉が少ない。もしくは、花粉の質が悪い。
3) ナスの花数が多すぎて、マルハナバチが訪花しきれない。
の3点です。
花には花粉が確認されます。農家さんに、管理温度を確認したところ、最低夜温は13℃、日中の最高は30℃以下28℃位にしているそうです。
たぶん、日中の温度が低くて花粉の質が悪かったのではないかと考えられます。よくよくお話を聞くと、「マルハナバチは温度が高すぎると巣に良くないと聞いていたから低めに管理していた。」と、おっしゃりました。ハチを大事に考えるあまりに、ナスの受粉がしっかりできていなかったようです。
農家さんには、「35℃を超えなければ大丈夫だから、30℃以上になるように温度管理してください。」とお願いしてきました。
こちらの方も、急に多くの幼虫が処分されたとのこと。1軒目の方とすぐ近くのハウスで、同じ日にバタバタっと出されたということでした。なにか急な温度変化でもあったんでしょうか? こちらでも、その後は出されていないそうですので、大丈夫でしょうということになりました。


ナチュポールシリーズにはダンボールの巣箱の底に、蜜がセットされています。ナスやイチゴの場合花粉量が多いせいか備え付けの蜜だけでは足りなくなってしまうために交換用の蜜(ビーハッピーボックス)が発売されています。こちらの農家さんでは、交換した後の蜜箱をハウス内に放置していて、残りの蜜を漁りに働き蜂が集まっていました。

右側のK君は新婚ほやほや。今年から部下が出来て気合が入っています。
左は、その部下のNさん。入組2年目、今年度から指導担当です。IPMな美人さんになってくれるのを期待してます。
(長男YUKOと同い年なんだよなあ〜)
(長男YUKOと同い年なんだよなあ〜)