2014年07月05日

飛ばないナミテントウ

近畿中国四国農業研究センターの世古先生が開発されていた、
飛ばないナミテントウ」が商品名「テントップ」として昨年9月に農薬登録されてから9ヶ月。
やっと、販売になるそうです。

従来からも、ナミテントウは天敵農薬として「テントップ」という商品がありました。
これは、ナミテントウ成虫の翅を傷つけて(ちょっと可愛そうですけどね)飛べないようにしてあります。
人為的に傷つけておりますので、その導入した成虫の子供は普通に生まれてきて、成虫になるとどこかへ逃亡してしまう可能性が大きかったのですが、
今回発売になる「テントップ」は、飛ばない個体を選抜・育種し、遺伝的に飛ばない(飛べないわけではないそうです)ナミテントウを増殖しています。ですので、このナミテントウの子孫も飛ばないので、圃場への定着が良くアブラムシの防除効果が安定します。

現在、アブラムシ類の天敵農薬による防除は、コレマンアブラバチが主に使われています。
イチゴなどでは、ワタアブラムシの発生初期に導入すれば十分な防除効果が得られますが、チューリップヒゲナガアブラムシやジャガイモヒゲナガアブラムシ等、大型のアブラムシには寄生しないために、それらのアブラムシが発生した時は他の方策が必要でした。
必ずヒゲナガアブラムシが発生するのであれば、チャバラアブラコバチ(商品名;チャバラ)を予防的に放飼する手もありますが、やはりメインに利用するのはコレマンアブラバチ(商品名;アフィパール・コレトップ)になります。
で、ヒゲナガが発生した時に、あるいはコレマンアブラバチの放飼が手遅れになってしまった時にナミテントウを利用していたのですが、前述の通り放飼次世代の成虫は圃場外へ逃亡のおそれが大きいために、損をした気分にさせられます。
まあ、ハウス内にアブラムシがいれば、そこから捕食していきますから、逃亡するのは食べきってからになると思いますけどね。
そこで、遺伝的に飛ばないナミテントウの発売が待たれていました。
アブラムシをバクバク捕食してくれて、ハウス内に居付いてくれるテントウムシへの期待は大きいです。

そして、弊社でも取り扱いが始まるのですが、そのメーカー希望小売価格を聞いてびっくり!
単純計算で従来のナミテントウ製剤「ナミトップ」の倍以上の価格です。

値段のことを考えると、どういう時に「テントップ」を薦めたら農家さんのメリットが大きいのか悩んでしまいます。
やはり、「気がついたらアブラムシだらけだった。」という時でしょうか?

ラベル:テントップ
posted by Joe夢 at 14:16| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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