2014年11月01日

イチゴにおける、黄色粘着板の設置方法

「飲んだ」とか「食った」とかしか投稿してなかったので、たまには、仕事の話を、、、^^);

促成栽培のイチゴでは、定植が終わり開花が始まってきています。
この時期に、総合防除(IPM)の一つとして、黄色(青色)粘着板の設置が行われますが、その設置方法の事例をご紹介します。

おっと、その前に。
黄色粘着トラップは、現在いろいろな種類の商品が販売されています。
板状、テープ状。
プラスチック製、紙製。
色合いにも価格にも違いがあります。

その中で、どの商品がよいのか?
「黄色は黄色で同じなんだから、安いのでいいでしょ。」
と思いがちなのですが、黄色でも濃い黄色、薄い黄色いろんな黄色があります。
その濃淡というか色合い(色温度)の違いで、誘引される虫が変わってくるんです。
虫によって、微妙に好みが違うんですね。

メーカーさんの資料を拝借して説明します。
コナジラミ対策.jpg
アブラムシ・コナジラミや、ハモグリバエ、そしてハチの仲間は黄色に誘引されますが、同じような黄色でも害虫であるアブラムシ・コナジラミ・ハモグリバエと、受粉に利用するミツバチ・マルハナバチでは微妙に好む色が違うのです。
その違いを解って作られた黄色粘着トラップとそうでないトラップでは、害虫の誘殺量が違うばかりか有用昆虫(ミツバチ・マルハナバチ)まで捕殺するしないとなってきます。
ミツバチを捕殺してしまうがために、粘着板の表面にネットをつけて回避している商品までありました。

実際に、試験された結果があります。
コナジラミ対策2013-2.jpg
商品名は判りにくくなっていますが、一番左側の「HV」は、弊社でお勧めしている"ホリバー"のことです。
商品によってサイズに違いがありますので、価格あたりの捕殺量で作表されています。

この表には、弊社でお勧めしているもう一つの"スマイルキャッチ"が載っておりませんが、この試験では取り上げられておりませんでした。
弊社独自の試験では、スマイルキャッチホリバー同等以上のコナジラミ類の誘引が確認されています。

そして、もう一種類、"ITシートイエロー"(黄色粘着テープ)も、コナジラミ類がよく取れます。
しかし、太陽光線によって黄色が抜けてしまい、1ヶ月ほどしか捕殺力が持たないのが残念なところです。
"ITシート"は、同じテープ状の”ホリバーロール”や”スマイルキャッチロール”と比べて安価ですので、小面積で短期間利用したい場合などにおすすめです。


さて、本題に戻って、
圃場へ黄色粘着トラップを設置するにあたり、効率よく害虫を捕殺するのには粘着トラップをなるべく作物に近づけて設置したいです。
捕殺したい(この場合はコナジラミやアブラムシ、スリップスですが)微小害虫は、自力で高く飛ぶ事が出来ません。ですので粘着トラップが作物から1mも1.5mも離れたところに設置されていると捕殺量がグッと減ってしまいます。
ですのでハウス上部より長い紐などでぶら下げようとするのですが、そうすると風でブラブラと動いてしまい、作業中に額などにぺたっとくっついてしむことがしばしばあります。ホリバーやスマイルキャッチは、長期間捕殺力が持続するように糊がたっぷりついていますので、頭についた時は悲惨な状況に陥ります。
太めの針金を使ってもダメですね。

DSCN4005.JPG



そこで、皆さん色々工夫をされて設置されていますので、いくつかの方法をご紹介いたします。

まずは、棒に縛り付ける方式。


次はパイプや竹に針金使って引っ掛ける方式


DSC_0004.JPG
DSC_0002.JPG DSC_0009.JPG  DSC_0019.JPG


似たタイプで、針金を刺したり、竹に挟んだり
DSC_0217.JPG DSCN3405ホリバー.JPG

クリップを使っている方もいます。
DSC_0150.JPG DSC_0235.JPG DSC_0147.JPG

そして、低い位置に紐を張って吊るす方式。
DSCN3423.JPG DSCN3424.JPG DSC_0200.JPG


どれが、最善かは施設の形状や作業の仕方によって変わってきますね。
ぜひ、みなさんの施設にあった設置方法を検討してください。

posted by Joe夢 at 14:27| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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